夫や義母からの言動に傷つきながらも、「夫婦ならよくあること」「私が我慢すればいい」と自分に言い聞かせていませんか?
長年モラハラや違和感に耐えてきた私が、意を決して女性相談へ足を運んだ日のことです。自分の中で抱えてきた出来事をメモにまとめ、相談員さんに伝えたことで、自分では気づいていなかったことを指摘されることになりました。
この記事では、私が女性相談で自分が「モラハラ被害者」であり、さらに無自覚だった「DV被害者」でもあると気づかされた瞬間の体験をお話しします。
今、一人で悩んでいる方や自分の置かれた状況に不安を感じている方の参考に少しでもなれば幸いです。
女性相談へ|メモを手に「これってモラハラですか?」と尋ねた日
女性相談で、私はまず、「今までの結婚生活でこれはモラハラに当たるのではないか?」と思ったことを伝えました。メモにまとめておいたので、なんとか伝えられたのではないかと思います。相談員さんは、うんうん、と頷いて話を聞きながら、手元のノートにメモを取っておられました。
今まで、旦那や義母からは嫌がらせのような言動を散々受けてきました。その中でも、「これは流石に……」と思うようなものを厳選しておいたのです。この間も私の涙は止まらず、時々言葉に詰まったりしていました。でも、相談員さんは私の話をずっと聞いてくださっていました。
メモにしておいたものを大体話し終えたあと、私は「どうでしょうか、これらはモラハラになるのでしょうか?」と相談員さんに問いかけました。
相談員さんはペンを止めて、私の方を真っ直ぐ向きました。そして、「そうですね、お話を聞いた限り、旦那さんと義母さんはあなたにモラハラをしていると言えると思います」とおっしゃいました。
私は「やはりそうだったか」と、ほっとしたような、苦しいような、そんな気持ちでした。そして、また涙が溢れました。今まで、「私がされているのはやっぱりモラハラなんじゃないか?」と自分で思ってはいたものの、他人からそうはっきりと言われたのはこれが初めてでした。「勘違いじゃなかったんだな」と、そんなことを考えていました。

殴る蹴るは「夫婦喧嘩」じゃなかった|判明した衝撃のDV被害
そして相談員さんはおっしゃいました。「これまでひどいことを言われたことがたくさんおありだったと思います。金銭的なことで困ったことはありませんか?」
私は今までの生活を振り返り、金銭に関しては特に制限をされたことはなかったので、「それは大丈夫です」と答えました。そうしたら次は、「それでは、暴力をふるわれたことはありませんか?」と尋ねれらました。
私は「ありません」と答えようとして、あ、と思いました。今まで、旦那に一方的にグーで殴られたことと、背中を蹴り飛ばされて吹き飛んだことがありました。私は「大したことではないというか、喧嘩の延長にはなりますが、一方的に殴られたことと蹴られたことがあります」と言いました。そうしたら、相談員さんの顔色がさっと変わりました。
私は「あれ?」と思いました。というのも、こういった殴る蹴るの行為は、夫婦間ではよくあることだと思っていたからです。しかし相談員さんは、「あのね、それは立派なDVです。本来なら警察に通報しなければならないところなんです」と私におっしゃったのです。
驚きの事実でした。私はモラハラだけではなく、DV被害者でもあったのです。正直、そんなことには全く気付いていませんでした。私はびっくりしてしまって、それまで流していた涙も止まりました。それほど、衝撃的でした。毎日顔を合わせている旦那という存在が、急に恐ろしいもののように感じられました。
「もしかしてと思いますが、夫婦の性生活はいかがですか?」相談員さんに聞かれて、私は今までどんな感じだったかを説明しました。そうしたら、「それは性的DVに当たります。あなたは、旦那さんにDVを受けているんですよ」とおっしゃいました。ここまでくると、私はもう大混乱でした。いつも旦那に「こんなの普通のこと、お前が世間知らずだから知らないだけ」と言われていたのです。実はそうではなかったのだと知った時、脳みそがぐわんぐわん揺れました。

「子供が成人するまで耐える」という計画の崩壊
そして相談員さんは、「これからどうなさいますか?旦那さんとお子さんと、今のまま暮らされるのですか?」とおっしゃいました。それで、私はメモを取り出しました。実は、女性相談に行く前に、私の今後の方針を決めておいたのでした。
子供たちが成人するまで今の生活を続ける。子供たちが自立したら離婚を切り出す。
散々悩んで出した結論はこれでした。やはり子供たちのことを考えると、今の生活を続けるのが一番良いと思いました。旦那や義母のことは、今まで15年も耐えてきたのだから大丈夫。がんばれる!そう思っていました。私の答えを聞いた相談員さんは「なるほど」と頷いたあと、私にこう尋ねました。
「あなたがモラハラ被害者だと気づいた今からあと数年間を、本当に耐えることができますか?」
……私は、すぐには「はい」と言えませんでした。なぜなら、私がさっき伝えた結論は、自分がモラハラ被害者だとわかる前に決めたことだったからです。状況が一変した今、同じ結論をもう一度出せる自信はありませんでした。
そして、女性相談は今後に関してのもっと具体的な話へと踏み込んでいくことになります。

まとめ|自分が被害者だと「客観的に知る」ことの一歩
当時の私は、夫からの言葉や暴力を「夫婦ならよくあること」「自分が至らないせい」と思い込み、自分を納得させようとしていました。しかし、女性相談で第三者に話を聞いてもらったことで、自分が置かれていた状況が「モラハラ」であり「立派なDV」であったという客観的な事実に気づかされました。
私自身は、それまで夫婦間の出来事として受け止めていました。女性相談で相談員さんから話を聞いてもらったことで、私がそれまで「普通」だと思っていたことについて、別の捉え方があることを知りました。
もし今、パートナーとの関係に違和感を抱いていたり、「自分が悪いのではないか」と一人で悩み続けている方がいれば、まずは自分の感覚を否定せず、専門機関や第三者に相談してみてほしいと思います。
私の場合、自分の置かれた状況を客観的に知ることが、その後のことを考えるきっかけになりました。



