【BL漫画感想】愛日と花嫁＋＠吉日-渚アユム

2022年4月26日2024年1月22日

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【BL漫画感想】愛日と花嫁＋＠吉日-渚アユム

【作品データ】

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ＣＰ：クロ（表紙左）×ルカ（表紙右）

著者：渚アユム

発売日：2022年2月15日

出版社：一迅社

雑誌・レーベル： gateauコミックス

【あらすじ】

「もし俺が本当は怖いと言ったら誰かが助けてくれたんだろうか」突然Ωになった村の青年・ルカは、しきたりによって神様の花嫁――「生贄」になることに…。人を食べるとも言われている神様の元に村を思い嫁ぐのだが…嫁ぎ先の太陽神・クロは噂とは違い――？神様と紡ぐ日々、それはいつしか愛しいものに変わり――渚アユム渾身のデビューコミックス。
https://www.cmoa.jp/title/237359/

【ネタバレなし感想】

楽しいオメガバースファンタジー

とてもとても良かったです。クロもルカもノアもケイもかわいい……。のんびり癒されるところもあり、ハラハラ考えさせられるところもあり、最後はハッピーエンドでほっこりしました。

ストーリーの奥行きが心地良い作品

村の秘密、クロの秘密、オメガの秘密と色々な秘密が混ざり合っていて、心地よいファンタジーの世界に没頭しました。絵柄も背景も素敵なので読んでいて幸せを感じました。

明日もがんばろう！！　っという元気をもらえました

ルカもクロもみんなそれぞれできることをまっすぐに頑張っていて、自分も頑張らなきゃ……！　という元気をもらいました。大好きです。

【ネタバレあり感想】※未読の方はご注意ください。

とても良い作品だという噂は聞いていたのですぐに買いました。（笑）表紙を見て「ほっこり系なのかな？」って思っていたのですが、読んでみるとダークな面もありとてもとても楽しかったです。

ルカもクロもめっちゃくちゃかわいいですね……かわいい。ノアとクロが初めて会ったとき、ナチュラルにクロが荷物を持ってあげていたので「絶対いい人だ……！」って確信しました。（笑）

ルカとクロの共同生活が始まってから、ルカの表情がどんどんのびのびとしていったので、村ではずっと色々我慢しながら育ってきたんだなあ……と。

クロにナイフを向けるケイに「どんな人だって傷つけられたら痛い、神様だって痛いのは同じだ」と言ったシーンも「優しい！！　いい子！！　好き！！」ってなりました（？）

クロもクロで優しくて思いやりがあってめちゃくちゃいい人で、まっすぐで予測不能なルカにかき乱される様は読んでいてニヤニヤしてしまいました。

そして、ルカが村に帰って、村の人が過去にウェレを土に埋めてしまったと知ったシーンは胸が痛かったです。崖から落ちたシーンをカラスの羽根でクロが助けたシーンも心臓がぎゅうってなりました。（それにしてもカラスのクロかっこいいな……）

クロがルカを抱きしめて「特別と同じくらい同じも欲しかった」と泣くシーンはクロおおお！！　ってなりました……。ずっとウェレの特別になりたくて頑張っていたんだけど、ルカのお陰で解放されたんだなあと。

ウェレを埋めた土で一時的には豊作になったけど、種を育てる技術が廃れてしまってまた枯らしてしまう、だから種を育てる方法を伝えていく。そうして豊かになった世界でノアとクロも人間たちも幸せに暮らしていくというハッピーエンドはとても心に響きました。めちゃくちゃハッピーな気持ちです。本当にありがとうございました。（？）

そしてそして、ルカもクロももちろん大好きなのですが、ノアもケイもウェレもみんな大好きです！！　特にケイ（子供時代）がいじらしくて可愛くて……！！

「歌を伝えてほしい」とルカに頼まれたケイが、涙を拭きながら「俺が世界で一番兄さんの歌を聞いてた」って言うシーンは泣きました。（笑）そんなケイが大人になってしかも父親になっていたのを見た時は謎の衝撃がありました。大きくなったなあ……という親戚のおばちゃんの目線でした。