【BL小説感想】推しはα(1)(2)-夜光花
【作品データ】
【0円無料】クロスノベルス・ゼロ読み「推しはα」
CP:人見蓮(表紙左)×鈴木佑真(表紙右)
著者:夜光花
挿絵:みずかねりょう
1巻発売日:2020年7月23日
2巻発売日:2021年7月23日
出版社:笠倉出版社
【1巻あらすじ】
昔から綺麗な顔には目がない、ド平凡β会社員の佑真。
現在の最推しは頭脳明晰で仕事もデキる、仲がいいイケメン同僚のα・人見だ。
しかしその人見から、なぜかいきなりプロポーズされてしまった!?
ビックリしつつも、自分みたいな平凡人間では釣り合わないと、断固拒否。
だが人見は全くめげずに猛アプローチしてきて、気づけば彼の実家の不思議な旅館で働くことに…?
訳アリ溺愛α×平凡β(?)の奇想天外オメガバース!
https://www.cmoa.jp/title/1101281874/
【2巻あらすじ】
ド平凡βだったはずが、Ωになってしまった佑真。けれどそのおかげで最推しαの蓮と結婚し、蓮にそっくりで将来有望間違いなしの息子・颯馬も生まれ、幸せな新婚&推し生活を満喫していた。
しかし突然、蓮の実家の妖怪専門旅館に閻魔大王の使者が現れる。円滑な旅館運営のために必要な「印」を、佑真と颯馬に授けるので会いに来いと告げられ、まさかの新婚旅行代わりに妖怪の里へ行く羽目になってしまい!?
奇想天外オメガバース第二弾!
https://www.cmoa.jp/title/1101281874/vol/2/
【ネタバレなし感想】
主人公(受け)がクセ強で面白い
佑真のぶっ飛び具合がず~っと大変な事になっていて面白かったです。「推しを推していく上で、決して当事者にはなりたくない」という気持ちはとてもよく分かるのですが、それでも度を越しているなあと思いました。(笑)
タイトルからは想像できない妖怪ファンタジーのお話
タイトルと試し読みの冒頭部分から「オフィスものなのかな?」と思っていたら、わちゃわちゃの妖怪ファンタジーでびっくりしました。でも夜光先生と言えば「少年は神シリーズ」や「眷愛隷属」などのファンタジーのイメージが強いので、わくわくしました!
オメガバースの要素は薄め
オメガバースの要素は割と薄めかな? と思いました。でも2巻で子供が生まれているので重要かも。オメガバースよりも妖怪とのわちゃわちゃの大変さでかき消されている(?)感じでしょうか。
【ネタバレあり感想】※未読の方はご注意ください。
推しはα(1)
1巻、2巻と続けて読んだのですが、佑真のぶっ飛び具合が終始ずーっとすごいなあと思いました。(笑)嘘をつけない正直なところ(歯に絹着せぬところも)は好感が持てますね。空気が読めなくて「やめろー!!」ってなる場面も多々ありましたが、憎めないなあと思いました。
1巻では、都会の旅行会社に勤めていた2人が高知の妖怪旅館にいきなりジョブチェンジしたのでびっくりしました。(笑)蓮が穏やかだったので、女将さんと都さんも佑真に負けないくらいクセ強だったのもびっくりです。妖怪に接客していく内に肝が据わっていったのでしょうか。
αの蓮×βの佑真ということでヒートも無いし、蓮もプロポーズはしても無理強いはしないしこのまま穏やかに進んでいくのかな~と思っていたら、女将さん(と蛸)のせいで性別を変えられてしまうという展開にひっくり返りました。そりゃいくら佑真でも実家に帰りますよね……。
でも、α×Ωのヒートのシーンはめっっっちゃ期待通りの展開でガッツポーズでした。理性を失うっていうのはオメガバースの醍醐味でもありますからね。ただ女将さんには一回本気で怒られてほしいとは思いました。(笑)実際怒られましたしね。
佑真の実家で2人が仲直りしたあとちゃっかり(?)カー……をしたところは、エンジョイしてていいね!! って思いました。(謎目線)2巻を読んだあとにまた読み返すと、2人が仲良くしているだけでほっとしてしまいます。
推しはα2 新婚旅行は妖怪の里
それにしても、表紙で分かっていたとは言え2巻でいきなりもう颯真が生まれていたのはビックリしました。即堕ち2コマ的な展開の早さだと思いましたがそれは私が2巻分を続けて読んだからで、リアルタイムで読まれていた方はワクワクしたんだろうな~いいなあ。
2巻では、1巻を読んでいて密かにいいな~と思っていた大和と都が活躍していたので嬉しかったです。ただ大和が、思っていたより1000000倍頼りなかったのが「マジか」という感じでしたが、作中で言われていた通り佑真が特別で大和が普通の反応なんですよね。
2巻は1巻よりも妖怪ファンタジー感が強めで、冒険譚を読んでいる気分でした。色々な超状現象が起こるのでわちゃわちゃ感もあり楽しかったです。
そして颯真がめっっっちゃかわいかったです。赤ちゃんの時の颯真もかわいかったけど、10歳の颯真もかわいいな~。ところで、2巻の表紙をみた時に「兄弟が生まれるんだな~」と思っていたのですが、2人の男の子はどちらも颯真だったのですね。(笑)理解した時はひっくり返りました。(二度目)
閻魔大王に気に入られて佑真はかくりよに連れて行かれてしまったし、佑真も周りの人たちの記憶も書き換えられてしまってこれからどうなるのでしょうか……。
最初に謁見した時は閻魔大王に好感を持っていたのですが、旅館に来て佑真を連れ去った辺りで好感は地に落ちました。(笑)でも感覚が人間とは違うので仕方ないのかもしれません。
でも、閻魔大王にスカウトされて即決で断れなかった佑真にも「おいおい!!」ってなりましたけどね……。自分に自信が無いことと、蓮を信じきれないことは別問題ですし、蓮に対する態度は間違っていると思います。
2人の子供である颯真もいるのだし、佑真はここが踏ん張りどころだと思うので頑張ってほしいと思いました。10歳の颯真の口振りからするとたぶん大丈夫だと思うのですが、みんな幸せになってほしい~~(泣)
【まとめ】
1巻も2巻も楽しい作品でした! 2巻がめちゃくちゃ気になる終わり方だったので、3巻の発売が待ち遠しいです!
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。