【BL漫画感想】25時、赤坂で 2巻-夏野寛子
【作品データ】
25時、赤坂で 2巻
CP:羽山麻水(表紙右)×白崎由岐(表紙左)
著者:夏野寛子
発売日:2020年2月
出版社:祥伝社
【あらすじ】
【電子限定!描き下ろし特典マンガ1P収録】超人気俳優×若手旬俳優――俳優同士の恋、共演ふたたび。「もしかして、妬きました?」大ヒット同性愛ドラマ『昼のゆめ』が映画になって帰ってくる。主演はもちろん超人気俳優・羽山麻水とブレイク中の白崎由岐。この冬、テレビの話題を独占した“昼ゆめブーム”はまだまだ終わらない。――というのはオモテの事情。実は羽山と白崎は、両片想いを経て付き合い出した恋人同士。撮影現場では、男前な新キャスト・山瀬が白崎にちょっかいをかけ、羽山の機嫌は急降下。それが、嫉妬も知らずに生きてきた男の、はじめての独占欲というものなのであった――。
https://www.cmoa.jp/title/162253/vol/2/
【ネタバレなし感想】
1巻に引き続き幸せな気持ちで拝読しました
2巻でも、相変わらず2人が幸せそうで良かったです。(笑)2巻では山瀬一真くんという新キャラも登場し、ますますわちゃわちゃしています。一真くんもかわいい。
しみじみと「良かった……」と思える作品
1巻の感想でも同じことを書いたかと思いますが、やはり読み終わったあとに「良かったなあ……」と心に沁みます。ロマンチックだけど、少しほろ苦い部分もあって、そういうところがいいなぁと思う作品でした。
やっぱり絵がすごく素敵
1巻も読んだはずなのに、2巻を開いてすぐに、美しいーッ! って思いました。繊細な線とか、輝いてる瞳とか、やっぱり絵がすごく素敵だなあって思います。それが一冊まるまるなので、読んでいるだけで幸せな気持ちになれます。
みんなかわいい
出てくる人出てくる人、みんな可愛くて好きです。1巻の感想でも書きましたが、それぞれに欠点があってそこがまたいとおしいです。好きになってしまいます。
【ネタバレあり感想】※未読の方はご注意ください。
由岐が台本をまるまる覚えるのをやめたり、女優さんや周りの人に褒められていたり、どんどん売れっ子になっていく描写は、読んでいるこちらも嬉しくなりますね。1巻でくすぶっていた頃の由岐を思い出すと、「良かったねえ……」という謎のお母さん目線になってしまいます。(?)
そして、そんなイケメン俳優の由岐と麻水がデキていうるというギャップがまた良い……。ドリ~ムが広がりますね。芸能界BLの醍醐味の一つだと思います。
そして順調すぎる二人に突撃してくる一真くんがまた良いんですよね。いわゆる当て馬キャラなのですが、私は好きでした。かわいいし、爽やかで挑戦的で、新しい風だな~って思いました。
普通、売れっ子俳優相手だとどうしてもしり込みをしてしまうのではないかと思うのですが、一真は最初から砕けた口調だし、ボディタッチもすごいし、ちょっと不遜な態度がまたかわいいな~と思いました。
そのあとの「読み合わせ」のシーンでは、王道展開だー! とは思ったのですが、由岐と麻水のやりとりが可愛くて好きです。そして一真の麻水に対する「面白い顔してたな」がフラグだったことに思いっきり気づいていなかったので、読み返した時にウワーッってなってしまいました。心揺さぶられますね。
そしてそのあと、撮影でのえっちなシーンはめちゃくちゃえっちだし、麻水断ちを決心する由岐と、一真の発言に動揺して物を倒す麻水で笑いました。二人ともいとおしいなあ。
一真と由岐のキスシーンからの、「息継ぎ下手~」という一真から麻水に対する挑発シーンとか、一真のことを好きになってしまいますね……。煙草とか、顔の影とか、画面がエモなんですよね~。ラストのことを考えると、このシーンは更にエモだな~と思います。この時には自覚してなかったけど、モヤモヤだけはあったんだろうなあ。
そのあと、アドリブの演技のシーンから自然に舞台裏のシーンに移行したところは、完全に騙されたので楽しかったです。(笑)現実と芝居の境界が少し曖昧になってた暗示なのかな~と。
そしてそのあとの、一真から麻水への告白のシーンは「そういうことだったのかー!!」って衝撃でした。すぐに読み返して、なるほどー! なるほどー!! って一人で興奮していました。(笑)
ラストの授賞式のシーンですが、二人が部室に一瞬タイムスリップしたところでノスタルジックで切ない気持ちになり、耳打ちのところで「良かったなあ~」ってしみじみと幸せな気持ちになりました。最高のハッピーエンドだなって思います。
【まとめ】
2巻も、1巻同様とても幸せな気持ちになれる作品でした。番外編もあるということなので、拝読するのが楽しみです!
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。