【BL漫画感想】いけない子-吉田ゆうこ
作品データ
いけない子
メインCP:幹伸二×成川椿(表紙)
サブCP:斎藤天馬×成川椿
著者:吉田ゆうこ
発売日:2020年12月23日
出版社:幻冬舎コミックス
あらすじ
芸能事務所に勤める幹伸二は、マネージメントをしていた俳優の斎藤天馬を事故で失う。その葬儀に訪れた天馬の恋人・椿の秘められた演技力を目の当たりにし、彼に俳優の道を勧めるが、どこか浮世離れした椿が恋人の死をどう捉えているのかわからずにいた。椿には、そのすべてを独占したいと思わせる不思議な魅力があり、不器用ながらも自分を慕ってくる姿に心を打たれ、幹は次第にマネージャーとして適度な距離を取れなくなっていく。その矢先、天馬にそっくりな俳優が現れて…? 電子限定おまけ付き!!
https://www.cmoa.jp/title/213812/
【ネタバレなし感想】
ニュータイプの受け
私がこの作品を読んで最初に思ったことは「ニュータイプの受けだな」ということでした。すごく現代っぽい、令和の受けだなと。でもストーリーが進んでいくと同時に出てくる彼の中の情熱に惹かれました。
椿くんがどんどん人間らしくなっていくのが良い
最初は天馬のことばかりでロボットみたいだった椿くんが、どんどん他人と関わりを持って人間らしくなっていく様子には、読んでいて嬉しくなりました。
新くんの登場で一気に物語がおもしろくなる
幹さんと椿くんの二人に、新くんがもし登場しなかったらきっと物語は進まなかったのではないかと思います。そう思えるほど、新くんの存在は大きいなと思います。新くん、かなり好きです。
【ネタバレあり感想】 ※未読の方はご注意ください。
最初の椿くんは、心配になるほど不思議な子でしたよね。本当に「小さな子供みたいだ」と思いました。でも幹さんと会って役者になって、新くんと会って、どんどん成長していく姿には心温まるものがありました。
幹さんに素直に「いつもありがとう」と言った時は感動しましたよ。あの椿くんが……! って思いました。(笑)かわいいです。
そして新くんがめっちゃ好きです。いい人だし、かわいいですよね。ひねくれてる椿に対して、まっすぐにぶつかって来てくれたのが椿くんにとってすごく良い影響を与えてくれたんだな~と思います。太陽みたいな子だと思いました。
椿くんが天馬が死んだことを認識したあと、苦しむ描写には胸が痛みました。そこからの、天馬の看板の前で抱き合う二人の大ゴマに、ウワーッ!! ってなりました。エモです。愛とはなんぞや、と一晩は考えてしまうほどのエモでした。この二人にとっての愛とは、恋愛の愛以外にも複雑な愛が絡み合っているのかな~と思います。
まとめ
この作品の感想を一言で言うのなら「エモ」だと思います。繊細な絵柄もすてきだし、切なさもあり、一つのドラマを観終えたような多幸感があります。すてきな作品でした。
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。