【BL漫画感想】オレ、その顔きらいです-こいかわ
作品データ
「オレ、その顔きらいです」
メインCP:恩田隆人(表紙左)×中嶋祥生(表紙右)
サブCP:モブ×中嶋祥生、日吉×中嶋祥生、少しだけ日吉×恩田
著者:こいかわ
レーベル:B’s-LOVEY COMICS
発売日: 2018年09月15日
出版社:KADOKAWA
あらすじ
中嶋祥生はクズな父親にそっくりな自分の顔が嫌い。それなのに大学入学を機に引っ越したアパートの隣人・恩田は祥生に瓜二つだった。関わらないようにしたいのに、世話焼きな恩田は祥生に構ってくる。そんな中、祥生の密かなストレス発散である、不特定多数のセフレとの関係を恩田に知られてしまいーー!?
https://books.rakuten.co.jp/rk/a58a1b57647c3ca590e523644fa7bbe6/
【ネタバレなし感想】
この漫画、すごく大好きでお気に入りです。もう何度も読み返しています。
まずイラストがすごくすっきりしていて読みやすいのと、祥生くんと恩田さんの性格、関係性がいい。すごくいい。
色々こじらせている受けと、仲良くなりたい攻めの話
主人公の一人である祥生(さちお)くんは、クズである父親にそっくりな自分の顔が嫌いだった。
上京して住み始めたアパートの隣の部屋に住んでいたのは、同じ顔を持つ恩田(おんだ)さん。自分の顔が嫌いな祥生くんは恩田さんを避けますが、仲良くなりたい恩田さんは祥生くんにぐいぐいくるわけです。
恩田さん、めちゃくちゃ優しいですよね……。普通だったら放っておくと思うのですが、恩田さんは諦めずに祥生くんを気にかけてくれるんですよねー。そして祥生も、そんな恩田さんに段々と心を開いていくわけです。こう書くと、小動物っぽくてかわいい。
貞操観念の壊れている受けの話だけど、ハートフル
過去に傷を持っている&貞操観念の壊れてる受けと、私の性癖にクリティカルヒットな祥生くんですが、根はすごく真面目なところが好感持てます。前半の祥生くん、めちゃくちゃかわいそうなんですよね。だから中盤でどん底を迎えて、後半で救われていく過程は読んでいてほっとしました。(恩田さんはすごくかわいそうですが……!)
しかし、もし恩田さんに会えなかったら祥生くんは一体どうなっていたのだろうか……と心配すらしてしまいますね。
攻めが受けっぽい目に遭うのが苦手な人は気になるかも?
私はどんな設定でも「おいし~い」という人なので大丈夫ですが、恩田さんのあのシーンにはちょっとびっくりしました。(突然だったので)
シチュエーション的に地雷という人もいるのではないでしょうか?
巻末(最終話の次話)エピソードが最高&最高&最高&最高
かわいい。めちゃくちゃかわいい。
これはやばいです。天に召されます。
【ネタバレ有り感想】 ※未読の方はご注意ください

祥生くんの印象に残っているセリフといえば、「オレは オレはただ あの時叱られたかった」ですよね。ここに祥生くんの半生が詰まっているのではないでしょうか。
この時の祥生くんは祖父母からの愛情に気付けていないですよね。だから寂しくて不特定多数と関係を持ったし、髪を染めてみたりピアス開けたり。でも恩田さんに会って、本気でぶつかってもらって、ばあちゃんからの電話があって、ようやくみんなに愛されていたのが分かったと。
それでもって、巻末の「いつでも見える場所にいて」ですが、破壊力やばいですよね。154ページの笑顔はほんとやばい。
恩田さんに会えていなかったら、こんな表情はできなかったはず……。
祥生くん、良かったねぇ……。
そして恩田さんは優しい、優しすぎる……。世話好きと言っても限度があるのでは!
ピアスで耳を引きちぎられた祥生くんの手当てをする恩田さんにぐっときました。なぜそんな知識があるのだろう? 過去に友達で同じことをやった人がいるのかな~などといろいろ想像してしまいました。
そして3話の恩田さんにはホント……ホント……。それでも祥生くんを見捨てない恩田さんは、この時点でもう祥生くんのことが好きだったんだろうな~と思います。そうじゃないと説明つかないでしょ! いい人すぎる。
まとめ
夜明けの腐女子の性癖にクリティカルヒットしました。
色々あったけど最後はハッピーエンド。とても幸せな気持ちになりました。素敵な作品をありがとうございます!
こいかわ先生の次作の「小木くんのなつやすみ」も読みたいと思います。
☆試し読みあり
<Renta!>
小木くんのなつやすみ【電子単行本特典付き】
<コミックシーモア>
小木くんのなつやすみ【電子単行本特典付き】
以上、最後まで読んでくださってありがとうございました。